森・海・街を巡る海辺に加賀橋立はあります。 北前船主の赤瓦の豪邸が立ち並ぶ街並み、笏谷石の石垣などは、重要伝統的建造物群保存地区にも指定されています。 自然林が保存されている橋立自然公園には季節毎に様々な渡り鳥が翼を休め、海岸沿いに長く続くナチュラルトレイルにはパワースポット加佐ノ岬や水平線に沈んでゆく夕日など、大いなる自然の情景いっぱいのコースをお楽しみください。
加佐の岬駐車場に車を止めてスタートします。 駐車場の台数には制限がありますので、乗り合わせで行くなどしてください。
さまざまな植物が生い茂る自然の森、荘厳な姿の竹林、渡り鳥や様々な水生植物が生える池たち。それらを結ぶトレイルロードはとても起伏に富み、歩きながらその多様な景色の移り変わりを楽しむことができます。芝生の広場はとてもよく管理され、裸足で歩くととても爽快な気分になります。山から時間をかけて流れ着いた伏流水が湧き出る池。その水は橋立の街に流れ着き、そしてやがて海に注がれるのです。
自然公園から流れ出た水と共に新町通りを歩きます。心地よい水の流れのサウンドスケープ。夏はホタルの生息地として知られています。
橋立の街はその昔、交易船として大阪から北海道ま で積荷を運んだ北前船の船主が住む集落として、と ても栄え、「日本一の富豪村」と呼ばれていました。 現在でも、その名残を街の至る所で見ることができます。潮風から家を守るため船板を使った壁、福井 産の青みがかった色彩が特徴の笏谷石で作られた石 垣。そして、赤瓦の屋根。 この橋立地区は海からの風を避けるため、丘陵地の 谷間に集落が造られました。地形に沿って曲がりく ねりや、坂道が多くあり、集落内は通る道によって 様々に異なる景観を楽しむことができます。
起伏に富んだ地形
街の四方を丘で囲まれ、中央にも丘がある橋立は台風などにも強く、天然の要塞とも称されます。丘から見える赤瓦の町並みの眺望は一見の価値があります。
その昔、橋立には北前船を着岸できる港がありませんでした。北前船はこのジゲ浜の沖合に船を停泊させて、小船で荷の揚げ降ろしをしたり、自宅で過ごしたそうです。かつては櫓を建て、盆踊りができた浜も今では侵食によって僅かに残るのみ。ノスタルジック気分いっぱいの場所です。
雄大な日本海を眼下に自然歩道が続きます。 適度なアップダウンは、ポールテクニックの練習にバッチリ。 水平線に沈んでゆく夕日もオススメです。
加賀海岸で最も日本海に突き出した岬で、日本海の荒波に削られてできた海蝕崖が特徴です。加賀から能登半島にのびる海岸線は、平坦で長い砂浜が続いていますが、その南西端にポツンと飛び出した場所が加佐岬です。1952 年に建設された加佐の岬灯台は、長く続く 平坦な海岸線沿いに航行する船舶や沖で操業する漁船にとって、自分の位置を確認するために重要な目印となっています。 日本三大霊山である白山ー御嶽山ー富士山を一直線に結んだレイラインという線の延長戦上にあ り、パワースポットとして一躍脚光を浴びています。この加佐の岬周辺からみる日本海の大パノラマを体験してみましょう。